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運命の出会いから2年

2013年1月8日、つるこさんと運命の出会いをしました。
横須賀中央方面から坂本の方に抜けようと、不入斗歩道橋の下を車で走行中に、急に車の下から「カサカサ、カサカサ」、
「キャンキャンキャンキャーン」と犬の悲鳴が聞こえてきてました。
何が起きたのかと、ミラーを見ると灰色の塊が後方に走り去って行くのが見えました。
「えー、犬ひいちゃった~」と、心臓バクバクしながら、でも交差点内なので停車することもできず、右折レーンに移動して信号待ちをしていると、なんと反対車線から、「キャンキャン」と悲鳴が聞こえて、どうやら引き返してきたようで、またひかれた?ぶつかったのか?と心配していたら、今度は反対車線を猛スピードで逆走していくのです。
あのままでは、本当に引かれちゃうと思い、運よく私の進行方向に走り去っていったので、車で追いかけることにしました。
ちょうど鶴久保小学校の横の道で若いカップルの足元でうずくまっている犬を見つけ、話を聞きに行ってみたら、知らない犬で触ろうとすると咬みついてくるから困っているとのことでした。
とにかく捕獲しなくてはと思ったのですが、手を出すと歯をむき出してくる有様でした。
車にも何も役立ちそうなものもなく、仕方なくその日巻いていたストール、実は持っているストールのなかで一番お気にいりで高かったので、ちょっと躊躇したのですが、それで捕獲することにしました。
捕獲後は比較的おとなしく、その犬を連れた近くの交番に行きました。
お巡りさんたちが4人ぐらい来てくれて、迷子犬の扱いが変わったとのことなかなか話が進まなかったのですが、首輪もつけているし、小型犬だからお巡りさんの見立てでは明日には飼い主が見つかるだろうとのことで、私が大船へ連れて帰って面倒を見るというと、ちょっと遠くなると困ると言われ、拾得物の権利みたいのを放棄する手続きをすることになりました。
でも、よくよく話を聞いていると、今晩は警察で預かるけれど、明日の朝一番で横須賀の動物愛護センターに移されるとのこと、さらに警察署ではケージに入れて廊下に一晩と聞いて、「こんな寒い日に廊下って…、愛護センターって飼い主が見つからなければもしかて…」と思い、やはり預かることにしました。
拾得物でも犬の場合、飼い主が2週間見つからない場合は拾った人にその権利が移るということでした。
結局、つるこさんの場合、2週間たっても飼い主は現れず、我が家の犬になることになりました。
そして警察署から正式な書類が届いた翌日、我が家の小梅が亡くなりました。
きっと小梅が自分の後継者としてつるこを見つけてきたのだと感じました。
あの運命の出会いから2年が経ちした。
この2年の間につるこさんはダメダメダメ犬からダメ犬ぐらいまでだいぶ変化しました。
次はつるこさんの頑張りと、葉山町や横須賀市で犬がいなくなったとき、保護した時、離れている犬を見かけたときどうしたらいいのかを書いてみたいと思います。
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